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エリオットゆかり
イギリス在住オーブン料理研究家
合同会社 Fine Living & Dining 代表
東京都出身。2000年にイギリスに移住、現在はバース在住。2002年から8年間、ロンドンで和食とアジア料理のケータリングビジネスを主宰。日本の友人への近況報告のつもりで始めたブログでイギリスのクリスマス料理を紹介した際、レシピを聞かれたことがきっかけで料理ブロガーに。以来20年、料理やイギリスのライフスタイルを発信する中で、華やかで美味しい料理が簡単に実現できるオーブン料理の魅力を確信する。日本のオーブンサイズや食事情を踏まえたレシピと、ハーブやスパイス使いなど海外のエッセンスを取り入れた料理で、マンネリになりがちな食卓の広がりを提案。「The Covent Garden Academy of Flowers」でディプロマを取得、イギリス式フラワーアレンジを取り入れたテーブルコーディネートも得意とする。
「イギリス流・上質な暮らしと食卓」をテーマに、大使館、百貨店、カルチャーセンター、キッチンメーカー、海外家電ブランド、器メーカーなどとのコラボレーションでイベントやトークショー、商品開発も行う。2022年より「British Pie Awards」の審査員に就任し、パイの専門料理本『Pie Room』（グラフィック社）の監修を担当。イギリスとフランスで放映中のディスカバリーチャンネルCM「「Explorer’s Collection JAPAN」出演中。趣味は海外の旅先の郷土料理を食して再現すること。ワイン片手にボサノヴァを聴きながら料理をするのが好き。
Hello!
MESSAGE FROM YUKARI
My Story
これまでの歩み、お料理と私
国際結婚でイギリスに暮らすことになり、日本の友人への近況報告のために始めたブログを、思いがけずたくさんの人々に読んでいただけたことが、私の全てのスタートになっています。
それは20数年前。子供もまだ小さく、フルタイムで働けない時期だったので、私の書いた記事を読んでくださり、お伝えしたレシピで料理を作ってくださる方がいらっしゃるのが嬉しく、毎日料理を作ってはブログに載せたことがきっかけで、お料理ブロガーになりました。
当初は、自分のレシピを提供してそれを仕事にすることは想定外でしたが、皆さんのコメントや作ってくださったお料理の写真が私の前向きスイッチを押してくれたように思います。
実際に作った方がおいしかったと報告してくださり、料理を通して遠く離れた日本の方々と交流できるのが楽しくて、日本に住んでいた時よりむしろ、日本を身近に感じるようにもなりました。
そして「大好きな日本へ気軽に行き来できるようになるためには、やはり料理のお仕事を本気でやっていこう」と決心し、さまざまな出会いに恵まれて、今の私があります。
発信を続けていく中で、イギリスのライフスタイルに興味を持ってくださる方も増え、料理と食を軸にした暮らし全般のお話をお伝えしていくようになりました。コメントをくださる一人一人の方と大切に交流していくと、気づけばいろいろな場面で心からサポートしてくださる方が周りにたくさんいてくださり、本当に幸せだなと感じています。
私は一人っ子です。高校生の時に母が亡くなり、毎日の父の食事づくりは自分のやるべきことの一つとして、知らないうちにいつも料理を当たり前にするようになりました。
遊びたい気持ちが先走り、いい加減に料理を作って夜遊びに出かけた時もありましたが、父はいつも全部食べて「おいしかった」と言ってくれました。それが今の自分の自信につながっているような気も、最近しています。
母は生前、ある調理師専門学校が都内のデパートで行っていた料理教室へ通っていました。私は母について行き、レッスン後の試食タイムにちゃっかり参加していました。生徒さんたちがみんなで調理台を囲んで一緒にお料理を作り、試食をしている楽しい光景は、今でも鮮明に覚えています。
時は流れ、自分が人々にお料理を教える立場になり、子供の頃に見たのと同じ光景の中で、楽しく幸福な時間を過ごすことができているのは、神様の粋な計らいのようで、不思議な気持ちがします。
母の夢は、小料理屋を出すことでした。いつかその夢も、私が叶えたいと思っています。
これからも素敵な出会いを大切に、謙虚な気持ちを忘れず、読んでいる皆さんが幸せになるお料理とライフスタイルをお届けしていきたいです。
